翻訳スピードを把握していますか

「文書の内容によって翻訳スピードは大きく異なる。だから翻訳スピードは大体しか把握していない。」

そんな状態で働いていませんか?
翻訳スピードが分からないと、色々と困ったことが起きませんか?

翻訳スピードを把握する必要がある理由

翻訳スピードが正確に分からなければ

  • この仕事が終わるまでにあと何時間かかるのか
  • 今日はどこまで訳せれば良いのか
  • 今日休んで本当に大丈夫か
  • あとどれくらい仕事を受けられるか
  • 現在、翻訳は予定より進んでいるのか、遅れているのか

これらすべてが不明です。

不安ですよね…。

ですから、翻訳スピードを正確に把握することは非常に重要です。

翻訳スピードに影響する因子

当該分野に関する知識

当然ですが、知識が豊富な分野の仕事は早く、知識がない分野の仕事は遅くなります。
専門知識やその分野での英語表現について、どの程度自分が知っているか、3段階で評価します。
3(よく知っている)2(基礎知識はある)1(ほとんど知らない)

原文の日本語の完成度

ライティングを専門とした人が書いた文書と、そうではない人が書いた文書では、完成度が全く違います。
指示語が何を指しているのか文脈から読み取れない、謎の造語がある、などなど、難解な原文に悩まされると翻訳スピードは落ちます。
こちらは2段階で評価します。
2(原文の読解に苦労はない)1(原文が難解)

繰り返し表現の量

繰り返し表現があれば、その分のスピードは上がります。
TRADOSなどのCATツールで文書を解析し、繰り返しがどの程度含まれるのか確認します。
私の場合は、95%以上のマッチ率の箇所は30%程度の作業時間を見積ります。

以上のように、事前に各文書を評価しておきます。

記録記録記録

次に各文書をどの程度のスピードで訳せるのか現状を確認します。

問題を把握するには、現状を把握することが第一歩。
これはどんなときも変わりません。不変の法則です。

私はこんな感じのエクセルシートを作って、翻訳スピードを記録しています。

pace_excel

常にスピードを記録していると、

  • 自分の体調が良い(悪い)時はどれくらい訳せるか
  • 何時頃が最も速く訳せるか
  • 文書の後半になるとどの程度スピードが上がるか

なども把握できるようになります。
そうすると、さらに正確に予定を立てられます。

ご利益

これを続けていけば、仕事を頂いた時点でかなり正確に「何時間で訳せるか」を把握できます。
常に自分の状況を正確に把握しているので、安心して休めるし、無駄に焦ることもありません。受けられるはずだった仕事を逃したり、予定以上に仕事を受けたりすることもありません。
業務フローを改善をしたときに、どのくらい効果があったかもわかります。

まとめ

翻訳スピードを把握しないなんてアリエナイ!

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