注意深さを身に付ける方法

これまで()に、翻訳者には注意深さがとても大事だと書きました。

でも、「注意深くなる」って漠然としていますよね。

どうやったら注意深くなれるんでしょう。

まずはできない自分を認める

できない自分を、心から認める。意外と難しいことです。

たとえばこんな思いがよぎりませんか。

「今日はたまたまミスしちゃった。」
「納期がギリギリだったから仕方ないよね。」

言い換えると「いつもはできてる」「時間があればできる」って思ってるんですよね。
でもそれは自分への嘘です。
現実は「いつもできてないけど、今日は特別ひどい。」っていう状態でしょう。
いつでも完璧にできるようにならなきゃいけません。

他にも、たとえばこんな思いがよぎりませんか。

「こんなの翻訳者の仕事じゃないからできなくていいんだ。」
「あのクライアント、細かいな。」

努力したくないから、一生懸命やらなくていい理由を探していますね…。
客観的に見てこういうこと言ってる人、どうでしょう。
ちょっとカッコ悪いです。
言うなら、できるようになってからじゃないと。

現在地を認めなければ、成長は始まりません。
くだらないミスが多い。残念ですが、それが現状なのだとしたら早く認めてしまいましょう。
認めたからって、何も損することはありません。

100点を目指す

自分の現状を認めることができたら、できない原因を考えます。

そもそも、なぜケアレスミスが多いと思いますか?
ずぼらな人にはどこか甘えがあります。

「人間なんだからミスはする。仕方ない。」
「これくらい、いいや。」
「後工程の誰かが気付いてくれるだろう。」

最初から90点を目指していますね。
だから、仕上りが80点以下なんです。

人間はミスをするもの。
それは、その通りです。

ですがそれを、80点でも仕方ないよね、という言い訳に使うのは感心しません。
100点を目指しても95点くらいになってしまうのが人間だ、と自分を戒めるために使いましょう。

一度でもテストで100点を取ったことがある人ならわかると思います。
100点を取る人は、150点は取れるような準備をしてテストに臨んでいるはずです。

最初から90点を目指していたら、いつまでたってもミスはなくなりません。

機械に頼る

次に、どうすればケアレスミスを減らせるか、具体的な方法を探します。

できるだけ気を付ける!

これは具体的とは言いません…。
どんなに重要性を分かっていても、どんなに気を付けていてもミスするのが人間です。
特にそもそも細かいことに気付きにくい(向いてない)人は、気持ちだけではミスは減りません。

可能な限り、機械に任せてチェックを自動化しましょう。
世の中には色々なツールが無料で配布されていますし、ブログをまわれば諸先輩方の知恵も借りることができます。
私が使っているツールについては、そのうちまたこのブログで書こうと思います。


ちょっとレクチャー風に書いてみました。偉そうかな^^;

でも、仕事が丁寧だね、と言われている人達は、翻訳者に限らずこういう考え方をしています。
この考え方が身につけば、翻訳者以外の仕事についたとしても役に立つと思います。

私もいつも自分のずぼらさと戦っています。
一歩ずつがんばろう~

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