英語以前の翻訳力

翻訳力をあげよう!と思うと外国語のスキルに注目しがちですが、母国語の力(日本語)が必要な場面も多いです。

翻訳に必要だと思うスキルを考えてみました。

翻訳に必要な日本語力

文脈理解

機械翻訳と人間翻訳の違いは何でしょう。
最も大きな違いは、文脈を理解できるかどうかです。
文脈が理解できる、という所が人間が行う翻訳の価値です。

あなたの文脈理解力は十分でしょうか。学生時代の国語の成績は良かったですか?

物語文を読んで「このときの主人公の気持ち」が理解できる必要はありませんが、論説文を読んで「それが指すもの」が分からないのは問題です。国語(特に論説文)の成績が悪かった人は、文脈理解力が足りていません。
バカにせず、高校や中学の国語の問題集をやりましょう。

文法

たとえば、「A先生がXXXってゆってた」という文章を見てどう感じますか。
偏見ですが、正直「教養がなさそう」と思いませんでしたか。
文法が守れないということは、そういうことです。
一つも間違えてはいけません。必ず完璧にマスターしましょう。

ライティング

技術文書においては、3C(Clear、Concise、Correct)が大切です。
ごく簡単な例を挙げると、「分析を実施した」よりも「分析した」の方が簡潔な表現です。
「あえて」そうする場合を除き、冗長な表現は避けます。
このようなテクニックを学ぶと、良い翻訳文を書けるようになります。

校閲

誤字・脱字・変換ミスに気付くのは得意ですか。
翻訳では、自分の文章の誤字・脱字に気付いて修正する必要があります。
また、間違った用法で言葉を使わないことも大切です。

専門分野に合わせた文体

論文、レポート、ニュース、ウェブサイト、取扱説明書・・・
文書の種類によって独特の文体があります。
たくさん読んで、自分が翻訳したい文書の文体を知りましょう。

まとめ

これらをまずは母国語の日本語で鍛えると良いと思います。
母国語で出来ないことは、外国語ではもっと出来ませんよね…。

まだまだ思いつくのですが、長くなってきたのでまた今度。

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